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てんじつきさわるえほん
見える人も見えない人も楽しめる本があります!
それは「てんじつきさわるえほん」
おなじみの『ぐりとぐら』の本が 2 冊。表紙は同じですが、よーく見ると“厚み”が違います。目をつむって厚みのある本の表紙をさわると、指先にデコボコした感触が伝わってきます。指先でゆっくりとその一粒一粒を感じたり、指の腹がざらっとした面を見つけ左右に動かしながら形をさぐっていくと、コリッとした細い線が…「ぐりかぐらのしっぽ!」をみつけました。こちらの本は、さわっても楽しい『ぐりとぐら』です。
無色透明な樹脂インクで点字と触図(絵)が足された、見える人と見えない人が一緒に楽しめる絵本。「点字がついているから見えない人の本?」と思われがちですが、そうではありません。この本が一冊あれば一緒に楽しめます。そして一冊でも多くの人の手に渡ることが、互いを尊重しあう“暮らしやすい社会”を作ることにつながるのではないかと思うばかりです。
『てんじつきさわるえほん ぐりとぐら』
なかがわ りえこ作/おおむら ゆりこ絵/福音館書店
本を開いてみると…
「青い帽子に青いズボン」のぐりは、透明な「ストライプ柄の帽子とズボン」、
「赤い帽子に赤いズボン」のぐらは、透明な「ドット柄の帽子とズボン」を着ています。
見えない人にもわかりやすいように、作り手のたくさんの工夫が詰まっています。
お話は同じ『ぐりとぐら』ですが、見せ方が違うと、別の気づき、違う楽しさがうまれてきます。見えているのに見えていなかったこと、さわることで読めること…そうそう、2 冊を並べてページをめくっていくと、あらっ?!発見が…。いろんな人と一緒に読むと、さらに楽しい本。「さわっても楽しい」新しい絵本かもしれません。
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